一人で行く夏祭りなんてハンチングが無いBEGINのよう。

今日、初めて地元の夏祭りへ一人で行った。30分くらい行ければ良かったので、友人を誘うこともなく、行くか行かないか迷っていたら父が「イカが食べたいな〜」と言っていたので、祭りに行って買いに行くことにした。

あ、浴衣を買おうか迷ってたんだけど、見に行った着物屋さんの店員の押し売りが嫌で、買う気が失せて断念。着てみましょうよ!って半ば無理やり着せられた。押しが弱い人には効くかもだけどね。私には逆効果。

浴衣着るなら行きたい人と一緒に行く時がいいしね。これいい!って柄もなかったし、冷静になって今年は着ないから買う必要なし。その代わりに、普段の自分では選びそうにないTシャツを買った。いい旅夢気分〜。

 

話は戻り、午後は勉強をし、夕飯前の少し明るいまだ人が少なそうな時間帯に出陣。と思ったら、地元にこんなに若者居たの!?ってくらいうじゃうじゃと人が。心が折れかけたが、私には父にイカを届ける使命がある。この特殊採集クエストをクリアしないといけない。まずは自転車を置き、人混みの中へと突入していく。人混みに入って分かったが、人が沢山いるからなのか不思議と孤独感はなかった。これ余裕じゃん!と思ったが、肝心なイカが見つからない。てか規模の割にあんまり出店がない。なるほど。簡単には貴重な食材は手に入れさせませんよってか。

 

ここで1つぼっち祭りを成功させるコツを伝授。あれ?今日お祭りなんだ。早く家に帰りたいのに、人がいっぱいいてあんまり進めないな〜。という人物に成りきること。お祭りを楽しむために来た人とは違う感情で歩いてるんですよ。というメンタルになれば、余裕で乗り切れる。できれば、このコツを使う機会がないほうが望ましいけども。

 

ぐんぐん前に進んでいくと、何か不思議な感覚に襲われた。急に身体が異変を感じ取った。なんだ?と思ってなんとなく左側に目を向けると、見た事がある人物が法被を着て立っていた。中学の時に1回だけ同じクラスになった事があるやつだ。人間には不思議な能力があるんだなと思った。だが、これまた微妙な人物に出会ったな。その男と私の間にこれと行った思い出があるわけでもないが、普通に話したことはあるくらいの関係。次の瞬間、私がとった行動は、完全に無視。笑 こういうところで私の悪いところ出るな〜。と思ったが、話すことも特にないし、その男の近況に全く興味が湧いてこなかったので、別に間違ったことをしたとは思ってない。ただ、もし私に見られた後、無視されたことに関して傷ついていたのだとしたら、この場を借りて謝る。ドウモスミマセンデシタ。

 

その後もぐんぐん進んでいくと、やっとお目当の食材を見つけた。わーい。これで任務完了だー。そのあとはまた来た道を戻り、帰宅。おばあちゃんにイカ買ってきた〜。と言ったら、一人で行ったの!?と笑われた。寂しいやつだなとか思ったのかな。笑 そうだよ。その通り。いくらでも笑ってくれ。

 

本来だったらあの子と一緒に来てたのかな〜。とか思ったらなんかお祭りの音楽が急に耳障りになった。これは完全に予想だけど、あの子はおそらく普通に誰かとお祭りに行っている気がする。なんの根拠もないけど。夏好きだもんね。楽しんでくれ。隣に浴衣着た男いたら普通に悲しいけどね。笑 でもそう考えておくことにしよ。

 

私は一人の時間を楽しむことにしよう。

私の夏〜another story〜