キンカン塗って、また塗って〜。臭くて人にも避けられる〜。

カフェで勉強してると色々な人がいることを知る。

コーヒーを飲む人。本を読む人。おしゃべりをする人。寝る人。勉強する人。

 

今日は後ろの席で大学生?みたいな人たちの会話が聞こえてくる。

A「この間、彼氏とデートしてさ〜」

B「ウンウン」

A「〇〇に行ったのよ。」

B「うん」

A「そしたらさ、デートしてる最中に元彼と会ってさ。」

B「やば!」

A「相手もデートしてたからお互い知らないふりしてさ。何も喋んなかったんだけど。」

B「うんうん」

A「なーーんかその元彼との良い思い出が浮かんで来て、帰りにLINEしちゃったんだよね。」

B「え。なんて?」

A「久しぶりに会って、ドキッとしちゃった。って。キャハハハハ。」

B「やばーー。笑笑 浮気すんなよーー?」

A「今彼に愛想つかしたらしちゃうかもね〜。」

B「やばーー。」

 

はぁぁぁあああ???

きんも。きんも。

なんで浮気できると思ってんだよ。あっちにも彼女いんのに。

今彼の気持ちになってみい。彼女が元彼と会ってときめいてるんだぞ。死にたくなるだろ。なんか負けた気になるだろ。悲しくなるだろ。

 

ラブソングとかでこういう歌あるよね。

今彼には文句はないけど、元彼のこと思い出しちゃうの。みたいな歌。結構人気なんだわ。

そのPVのコメント欄見るとさ。隙あらば自分語りやつ〜〜。が多いこと多いこと。

「前の彼氏の前では素の自分でいられたな。」

「あいつ、今頃幸せなんだろうか。」

「今彼は大大大好きだけど、前の彼は超えられないかな」

みたいな。

そこにめっちゃ共感のいいねが押してあんのよ。笑

 

今付き合ってる人いるんなら、そんなこと書くなよ〜。

逆に書かれてみ。はああ?ってなるだろ。

その人のことがまだ好きなら他の人と付き合ったりすんなよ。今付き合ってる人に失礼だろ。知らんけど。

 

とりあえず付き合ってる人が欲しい人もいるもんね。別れてもすぐ付き合う人とか。気持ちの切り替えが早くて本当に好きなのかもしれないけど。あ、私も過去に1回してましたわ。でもあの時は別れを告げるだいぶ前から好きな気持ち消え失せてたから、当てはまらないはず。

 

そういう人を批判する気は無いけど、理解はできないな。心の中にまだ好きな人がいる状態で次に行きたいと思わないな〜。何かの要因できっぱり諦めた!もう好きじゃない!ってならないと誰かと付き合おうとか出会いたいとかも思わない。付き合っていくうちにその人に対する好きな気持ちが消え失せていくこともあるんだろうけども。でも、そういう人ほど、うまくいかなくなった時元恋人のこと思い出すんよ。多分。

この世の女性の大半が上記のような歌に共感するようであれば、一生誰かと付き合えない。笑 そんなんないものねだりじゃん。今彼にも元彼より良いところたくさんあるはずだろ。もし彼女がテレビとかでラブソング流れて神妙な顔つきで聴いてたら、元彼のこと思い出してんのか!?!?って嫌な気持ちになるわ。

 

ないものをねだるより、あるものに100%の愛を捧げたいな。

そんな人間で私はありたい。

 

と思いながらコーヒーを飲んでいると、店員さんが新作の試食?を配っていた。

20代前半くらいの店員だろうか。

あるおじさんは、その人に声をかけてもらえて嬉しかったのか、急にすごい勢いでその子に話し始める。店員さんは、愛想笑いで応じる。まあ、ああいう人もいる。店員さん。お疲れ様。

やっと話が終わり、店員さんは次の席へ向かう。

次は30代くらいだろうか。スーツを着た男性。

店員さんが話しかけると、目も見ずに試食を受け取る。おいおい。社会人なんだろ。そんな対応して恥ずかしくないのか。顧客にもそんな態度とるのか??

次に店員さんが向かう席には大学生の男子。店員さんがどうぞ。というと、ありがとうございます。と目をみて受け取る。社会人。大学生でもこんなこと当たり前にできるぞ。恥を知れ。だが、大学生、まだ甘い。笑顔で受け取るのだ。そうすれば店員さんも気持ちが良いだろ。

おっと、順番的に次は私の席だな。君たち。見ていろ。見本というものを見せてやる。

頭の中でシミュレーションは完璧。

店員さんが試作品を渡してくる。

それを私が笑顔でありがとうございます。と答える。

すぐに食べて、美味しいですね!と私がいう。

店員さんがありがとうございます!と笑顔になる。

これだ。これがこの場合における、最適解。この空間で、もっとも神に近いのは私だ。

 

店員さん「お仕事お疲れ様です!この夏の新作です!おひとつどうぞ!」

うんうん。明るくて気持ちの良い接客だ。あとは、私がシミュレーション通りに遂行するだけ。

私「あみがとうございます。」

、、、、、、、、、、、、、、、、

あ「み」がとうございます!?!?!?

最悪だ。取り返しがつかない。甘噛みだ。敵は他でもない。私だったのだ。

ここで、私の頭は真っ白に。すぐに目をそらして試食を受け取り、イヤホンをする。最悪の行動。

店員さんは困惑の表情。多分。顔見れないから分からない。横目で見た限り、コンマ数秒だけ、その店員さんの動きが止まったようだった。そりゃそうだろう、目の前でまあまあ大きいな声で甘噛みをされたのだから。

だがその店員さんは何事もなかったかのように次の席へ向かう。

ありがとう。君は命の恩人だ。周りの人も、自分の聞き間違いだったかな?と思ってくれただろう。次、あなたを見かけたら、その夏の新作の1番大きいサイズを注文することをここに誓います。

あ、あと、これ仕事じゃないんです。私、ニートです。ニートがまあまあ大きい声でありがとうを甘噛みしたんです。ごめんなさい。社会のゴミが、他人にも迷惑をかけてしまいました。時代が違えば腹切です。

あ、他の席のみなさん。ドブ人間ががあなた方を評価するなんてもってのほかでした。皆さん、私より何百倍もの価値がある人間です。こんなへそゴマ以下のギリギリ生き物が思うことなど、無視してください。大変申し訳ありませんでした。

 

今日は自己肯定感が著しく低下した1日でした。幸あれ。