来世はサラコナー。

今日はカフェの内装の看板?に肩を3回ぶつけた。

1、2回目はトイレに行くとき。3回目は帰るとき。

そう、私は人より少しだけ肩幅が広い。そう、少しだけ。いじられるほどでもない。

今までもたまに、自分の肩幅を認識できなくて扉や看板に肩をぶつけてきた。

そういう時はだいたい一人の時。大きい音を立ててしまうので、周りの人を驚かせてしまう。そして、その人たちは怪訝な顔でコチラを見てくる。ぼ〜くは〜人間じゃ〜ないんです〜。本当にごめ〜んなさ〜い。って気持ちでその場を去る。私、肩幅だけワールドサイズなのかもしれない。日本は狭ずぎるぜ。

 

帰るときに看板に肩をぶつけたとき、近くにいたJKがすんごく驚いてた。え?そんなに?ってくらい。ぎゃ!って。それを聞いて、周りの人も私を見る。やめてくれ、そんなに見るものでもないだろ。こういうとき、私は何もなかった顔で立ち去ることを選択する。だいたいの人はその姿を見て察する。そう、今回もそのパターンで行こう。

と思った瞬間。JKが、「だ、大丈夫ですか?」と話しかけてきた。

や!め!ろ!やめてくれ。これが優しさが人を殺す瞬間だ。JKは何も悪くない。肩を看板にぶつけた人を心配してくれただけなのだから。だが、見て察してくれ。ぶつけた本人が無表情でこの場を立ち去ろうとしているというのに!

 

いや、もしかしたら、そういう人を見ては、逃さないことが趣味な極悪人なのかもしれない。あなたは今恥ずかしいことをしたんですよ。とより強く認識させることで快楽を覚える悪魔なのかもしれない。今回のケースは初めてなので、頭は混乱。え、なんで話しかけたの。少し目に力を入れてJKの顔を見た。私はお世辞にも親しみやすい顔はしていない。自覚している。鏡を見ていないから分からないが、おそらく、まあまあ人相の悪い顔をしただろう。JKは何も悪くないのに。だが、JKの顔を見たとき、いかに、私の心が汚れているのかを思い知った。

JKは、本当に人を心配している顔をしていた。いや、わかんないけど、強くそう感じた。ごめんね。私はあなたを悪魔だと思っていたけど、正反対、大天使だったんだね。だが、こんなとき、私はJKにどう返答すればいいのか分からなかった。初めての体験。こういうとき、人は頭で考える前に勝手に体が動くんだなと思った。私は口パクで「大丈夫」といって少し笑顔で会釈してその場を去った。

 

いや、きもくない??笑 それ、ヒーローが誰かを庇って助けられた人が大丈夫ですか!?!?って聞いたときにしかやっちゃダメだろ。手でグーとかしてたら処刑もんだったわ。普通に声に出して伝えろよ。なんで口パクを選択したの。カフェを出たときに猛烈に羞恥心が込み上げてきた。もう一回、頭の中で同じことをやってみた。やっぱりきもい。これ、イケメンがやったらどうとかいうレベルじゃない気がする。だめだ。また考えたらきもいわ。多分口パクで大丈夫って言えてなかったし。成人男性が口パクパクさせてその場を去っていく。だめだ。やっぱりきもい。

 

こういう場面でスマートな行動ができる人がモテるんだろうな。そう思って帰りに着物屋を覗く。レジに20代後半の女性店員が立っていた。ここでまたきもい行動してしまったら、もうこの街にいられないのではないかと思い、本日は中止。

 

明日は普通に生きられますように。面接でまたきもいことしてしまったら、お祓いしてもらお。